らくメンタルの教科書

「ガラスめんたる」から「らく(楽)めんたる」へ。実体験を中心にまとめています。

自己否定さんの特徴と対策その3と4(仕事編)

前回は

 

自己否定と職場環境の関係性について書きました。

続きを書きますので、

気になった方は前回のものをご覧ください。

 

 

まず職場を大きく分けると2つになると書きました。

 

 

 

そこにいる人達の可能性が引き出される職場

(自己否定する暇なんてないしそんなのつまらない場所)

 

か、

 

そこにいる人達の可能性がつぶされていく職場。

(いつのまにか自己否定や自己批判を操る空間に飲み込まれていくような場所)

 

 

の2つです。

 

 

この発想の原点になったのが、

 

ダグラス・マグレガーさんの、

「企業の人間的側面」

に記されているX理論とY理論です。

 

 

企業のおいて人がどのように反応するのかを

非常に深く、

でも比較的わかりやすく書かれています。

 

 

X理論とY理論のところだけを

端的に書きますね。

 

 

X理論

・基本的に人は怠け者。

・強制力を働かせたり、監視をしないとちゃんと動きません。

 

という性悪説のような捉え方です。

 

対して、

 

Y理論

・基本的に人は勤勉である。

・環境さえ整えば自ら主体的と責任をもち、能動的に取り組むようになる。

 

 

という性善説のような捉え方です。

 

 

 

「そもそも人間とは」だけではなく、

「環境が整えば」と言っているように、

 

 

環境要因を非常に大切にしています。

 

 

 

私も本当にそうだよなと思います。

 

 

 

だた過去ブログでもお伝えしたように、

環境要因に左右されづらい一部の人達もいます。

 

 

 

そういう人達はあまり普通の会社にはいない印象ではありますが。

(この発想は家族などの「人の集まり」ではほぼ通用するのではないかと思います)

 

 

あなたのいる環境はどちらですか?

 

 

可能性が引き出される方、

Y理論の方であればそれでいいと思います。

 

 

あとは自然に成長できると思いますし、

時間がかかっても才能が引き出される可能性があります。

(もちろん可能性です)

 

 

 

そうではなく、

可能性が潰されやすい方であり、

X理論的な文化や風土だった場合が大変です。

 

 

 

この職場では「自己否定じゃない側」の人は、

すぐに魅力を感じずにやめる可能性が高いのは想像がつくと思います。

 

 

 

もしその職場に「自己否定さん」が入るとどうなりそうでしょうか。

 

 

 

・職場では基本的に信頼というものはない。

・監視していないと怠けると思われている。

・抜き打ち検査などでウソの報告などを見つけようとする。

 

 

職場です。

 

 

いや、ですが。。

 

 

でも似たような発想の職場って結構あると思います。

 

 

 

この環境では、

 

 

・どう見られるか

 

 

がものすごくシビアになります。

 

少なくとも「安心感」というものは感じづらいですよね。

 

 

 

それよりも、

 

 

「ちゃんとやってるけど疑われていないかな]

と、必要以上に誠実そうにふるまってしまう。

 

 

「悪いのは全部こっちのせいにされる」

のがわかっているので、自分を守るようになります。

 

 

「頑張ってるけど出来ないこともあるしな。でもそれが見つかったらどうみられるだろうか。会社に居づらくなるよな」

と少しずつ隠したり嘘ついたりするのが普通になっていきます。

 

 

そして、

 

 

ひとは本来「ウソがつけない」

というか自分に対するウソが嫌いです。

 

 

 

良くないとわかっていることを続けていると、

徐々に自分のメンタルが参っていきます。

 

 

 

するとさらに自己防衛が必要になります。

承認欲がさらに満たされなくなることがわかっているから。

 

 

そしてさらにメンタルが参っていくサイクルを回してしまいます。

 

 

その悪循環が職場では常態化しているし、

普通のことだから誰もおかしいと思わないです。

 

 

 

だれもが自らの承認欲を満たすために、

装ったり、隠したり、嘘をついたりします。

 

 

 

その環境で自分の可能性は引き出されるでしょうか。。

 

 

 

自分に対してイエスをだす機会はほぼなくなり、

自分にたいしてもノーをだす機会ばかりになっていきます。

 

 

 

そして自己否定し続けることは出来ないのが人間。

 

 

 

こんなに装ったり、隠したり、装ったり、

本当にやりたいことができないのは、

環境のせいなんだ。

 

 

 

と周りのせいであり他者否定や他者攻撃に移ります。

 

 

 

本人は正しいと思ってです。

 

 

 

それも続けていくと敵が増えます。

敵ばかりでは生きていけません。

 

 

 

どこかで我慢したり避けたりし始める。

 

 

 

そして逃避へ。

 

 

 

と最終的には「逃避」に入っていきます。

 

ようは、目を背けてただ傷つかないようにその場を取り繕っていくだけの仕事の仕方になっていく。

 

 

 

というような感じですかね。

 

 

 

 

こうなってくると、

かなり力を奪われているので、

本当は他にいっても活躍できる能力を持った人でもその自信をもつことはほぼ不可能。

 

 

 

だからその環境から飛び出すことも難しくなります。

 

 

 

私は日本の企業に務める方々が能力もあるし人間力もある。

でも飛び出さない。

また欧米とくらべたら独立する割合が非常に低い、

といのもこういった影響があるんじゃないかと思います。

 

 

 

もちろん発達理論などの「精神的成長段階」

というものもあります。

 

 

 

実は、

精神的な成長と年齢的成長とは相関関係があります。

しかし、

育ち方でギャップが生まれ、

スムーズに精神的に成長せずに遅れていく、

ということもあるかもしれません。

 

 

 

いろいろとありますが、

まとめ。

 

 

自己否定さんの特徴と対策その3

 

 

は、

 

 

・自己否定さんは職場環境に影響されやすい。

・ネガティブな環境では力を奪われていきやすい。

・チャレンジする気持ちが失われていきやすい。

 

 

です。

 

 

 

そして最後に追加で、

自己否定さんの特徴と対策その4

 

「自己否定さんは自らドツボにもはまる」

 

 

です。

 

 

どうドツボにハマるのか。

箇条書きでざっといきます。

 

 

 

・仕事で成果をあげるために一生懸命頑張る。

(承認欲を満たすため)

・でも上手く行かないこともでる

・上手く行かない時「自分のどこを変えればいいのか」と誠実に考える。

・自己改善に取り組む。

・自己改善して再度チャンレンジしていく。

・得る成果に変化がでる。

・でも結果に大きな差はでない。

(ほぼ以前と一緒)

・修正したはずなのに「なぜ成果が大きくならないのか?」とまた改善に入る。

このサイクルを回していきます。

非常に前向きに見えますが落とし穴は、

 

 

いつも

「うまくいくのもいかないのも全部自分次第」

 

 

と考え過ぎてしまいます。

 

 

本当はもっと楽な戦略があったりします。

 

 

たとえば営業なら、

 

 

・売るものを変えるだけで大成功する

 

 

ということもあります。

 

 

 

悪いことではありません。

お客さんに商品が沢山届くし、企業は潤うし、自分も潤う。

そして自分の家族も潤う。

また商品とお金が動いているので、

様々な上流下流での人々の収入などにもつながる。

 

といい事だらけです。

売れるということは。

 

 

でも素直にそれを受け入れづらいんです。

 

 

「何でも売れるようになるのが本当の営業なんだ」

「商品が変わったから売れた、では営業なんていらないじゃないか」

 

 

と自ら難しい方を選択しがちです。

 

 

 

もっといえば、

 

 

「本人は気づいていないが、人生でも自ら難しい方に進んでいく」

 

 

ということが起きます。

 

 

もっと楽に、楽しく、そうやって本来の力を引き出してもいいんです。

 

 

でも自分を変えることの方が正しいように感じるんです。

 

 

 

何故か。

 

 

承認欲があるからです。

 

 

 

売れた時になぜ売れたのかが、

「商品が変わったから」

 

 

 

では自分が成長したとは思えない。

 

もし実際に会社に勤めて営業をしている人の場合、

売るものが変わること自体そうそうありません。

 

 

 

もっといえば先輩や上司からアドバイスも言われると思います。

 

 

「なぜ売れないのか。よく考えてごらん」

 

 

と。

 

 

教えてくれてもいいんです。

 

 

 

でもその上司も自分の力で勝ち上がったと思いたいです。

承認欲があるから。

 

 

 

だから良かれと思って

 

 

「考えてごらん」

 

 

と苦しい方にいざなってくれます。

 

 

言われた方も「そうだよな」と思います。

 

 

もし自分で考え自分で成長し成果を出せたら、

一番承認欲が満たされやすいから。

 

 

 

つまり承認欲を満たすために、

どんどん難しい方を選択してしまいそれが癖になってしまう。

 

 

 

だから頑張りと得られる成果が、

本人は釣り合っていると感じるかもしれませんが、

客観的にみたらもったいないんじゃないかな〜〜

と感じるバランスになってしまう。

 

 

 

ということが起きます。

 

 

 

もっともっと楽してもいいと思います。

楽しく結果をだしてもいいと思います。

 

 

なまける、ということではありません。

 

 

自分を責めなくてもいい。

 

 

一回しかない人生だから色々試せばいいと思います。

 

 

 

でも「自己否定さん」のまわりには、

「自己否定さん」が沢山います。

 

 

 

仕方ないですよね。

類友ですから。

 

 

 

だからチャンレンジしたくても難しいかもしれません。

 

 

でも、

 

 

もっと楽で楽しくて豊かさを感じやすい、

そんな仕事の仕方や生き方もあります。 

 

 

 

少しでもいいから、

一歩ずつでもいいから、

オッケ~

な思考で力を発揮して本来の豊かさを得られる、

そう考えてもいいんじゃないかな。

 

 

 

そう思います。

 

 

 

きょうも最後までお読みくださり、

本当にありがとうございます。

 

 

 少しでもあなたの人生に役に立てば嬉しい限りです。

 

 

ZiHiKiSha